後編に入る前に、前編をまだチェックしていなかったら、こちらも見てね。
んで話に戻るとね、いよいよ高校から大学へ進学して行ったわけだけれども、大学の時は僕地元を離れたのよ。
そんなに遠くない、80キロくらいお隣の市なんだけどさ。
この拠点の移動でも、座敷わらしはその力を発揮する。
なにせ、それまでのホームを離れる事になるんだから。
恩返しも込めて、繁栄する何かを残さなくては!
そうだ、一大複合施設がいい!
なんて当時の僕が考えるわけないけど。
ここで言う複合施設の規模はそうだなぁ、あの有名なイオンくらいに考えてもらっていいよ。その大型複合施設がさ、
僕が離れたあとに現れたんさ。
しかも家のすぐ近くに!
今では休みの日なんか、常に賑わう人気スポットですよ。
なんで高校時代までに建ててくれなかったのよ!ってなるわなー。
座敷わらしの宿命は辛い。
しかもね、大学の最初1年間は電車と車で通ってたんだけど、その間には何も建つ気配なかったのよ。その前に建ってたら、電車通い続けてたな〜たぶん。
結局それからの大学時代は、実家に帰った時だけその複合施設を楽しむというライフスタイルになったわけです。
そして、そんな大学時代も終わり、晴れて就職へ進んだ僕。
ここでまた、大学周辺からさらに100キロ程離れた別の市へ移るという選択肢をとった。
そう、なんで地元に戻らなかったのだ!
って話をするとね、座敷わらしが可哀想だから、あまり責めないであげてね。
たぶん本人が一番後悔してるだろうからさ・・。察してあげてっ!
てことで、就職のため僻地へ移った僕だが、この一年後くらいにまた座敷わらし現象が起こる事になる。
なんと、また巨大複合施設がっ!
まさに、僕が大学時代にあったらいいなぁと思っていた規模の施設が、大学近くに建てられる事になった。
おいー!なんでいつも俺がいなくなってからなんやっ!
いや、冷静になろう。
大学とその地域にはお世話になったし感謝もしている。
だからこの際、涙を堪えて大きな富をもたらせてあげようじゃないか。ガッディム!
こうして巨大複合施設は順調に開店し、僕は土日にその大学近辺に惜しみなく通うという納得いかない事になった。
もともとそんな大きな施設もない所だったから、今でも連日大繁盛してるわ。
つまり、まとめるとね、
僕のいなくなった後には、必ず何か大きくて華やかな施設が建てられてきたってわけ。
世の座敷わらしさんよ、君らにこんな真似ができるかい?
見返りは求めず、感謝を形で表すことが大事なんだぜ!!くそっ!
ジャーねっ!"